衆院選が近い今日この頃。
休日でも出勤している職員を見かけることでしょう。
市区町村や都道府県、ひいては国としての明日が決まる選挙。
この重要な業務の”裏側”を、実体験をもとにご紹介します。
はじめに
選挙業務は3段階に大別され、
各段階の担当部署は次のようになっています。
- 準備段階 :選挙管理委員会(「選管」)
- 期日前投票:一般職員
- 投開票当日:一般職員
投票が始まる前の準備は
「選挙管理委員会(通称:選管)」という部署が担当。
投票会場で見かけるのは
そのほかの一般職員です。

経験したもの↓
・期日前投票
・投票当日(開票はなし)
そこで今回は
投票会場にいる職員たちの”リアル”を
実体験を踏まえてお伝えします。
※特別区(=東京都23区)での体験記です。
その他地域では実態が異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。
選挙の裏側
1.投開票事務は日当制
一般職員達は「特別業務」として
投開票事務に従事する代わりに
別途報酬を獲得します。
投開票当日の投票事務のみで
約3〜4万円の日当を貰えます。
(金額=選挙事務報酬×時間外手当の割増加算 ※特別区の例)

開票まで行うと5万円程度です
ただし、拘束時間はかなり長く
開票業務の解散は夜明け前。
それでも、副業が禁止の
地方公務員にとっては貴重な
お小遣い稼ぎのチャンスです。
あえて出勤を希望する職員は
意外と少なくありません。

職場でジャンケンをしている
場面を見たことがあります
既に23区では、”出稼ぎ”の枠をかけて
熾烈なジャンケン大会が開かれていたかもしれません。
2.徹底された管理体制
選挙事務では
市民の清き一票を預かっています。
そのため、少しのミスも許されません。
例えば、特別区では各投票所において
- 交付済み投票用紙の枚数
- 投票済み人数(男女別)
を一定時間ごとに確認し、
選管に報告します。
ここで数字にズレが生じた場合は
原因が分かるまで徹底的に調べます。
投票用紙の紛失などは
プレスリリース(=報道発表)にもなる大問題。念入りにチェックされるのです。
もちろん集計は手作業。
全員の集計結果が合致しなければ、
ぴったりと数が合うまで永遠に続きます。

この作業はしんどかった…
ちなみに…
管理体制に関してもう一つ。
投票所では筆記用具として鉛筆が用意されていますが、「投票時に鉛筆で記入すると不正に書き換えられるのでは?」と心配な方もいるかもしれません。
実は、投票時の筆記用具に関して
全国一律の規定はありません。
(各自治体の選管に判断がゆだねられています)
それでも…
インク使用の筆記用具は
◎インク滲み
◎インクで用紙がひっつく・破れる
等で無効票になるの恐れがあるため
鉛筆が用意されているケースが多い
とのこと。
(参照:総務省https://www.soumu.go.jp/main_content/000206618.pdf)
上記から、筆記用具は何でもいいということがわかります。
正直なところ、
- 投票:選挙立会人が監視
- 開票:時間との闘い
+複数人で相互監視状態
という中で
書き換え等の不正は非現実的。
それでも不安/心配だから
筆記用具を持参したい
とお考えの方は
事前にお住いの自治体・選管へ
確認しましょう。
3.残らぬ知見、途切れる連携
そもそも、”選挙”の実施は年1回程度。
周期よっては数年に1回ということもあります。
加えて、一緒に働くメンバーは
毎回変わります。
(異動、ジャンケン大会などが理由)
そのため、
- 前回のことを覚えていない
(もしくは知らない) - ほぼ全員が初対面
という状態で毎回スタートします。
つまり、その時の即席部隊で
おっかなびっくり会場運営をしているのです。
もちろん事前準備は怠りません。
しかし、イレギュラー発生時は
即断即決のスピード解決とならないケースもしばしば。

新卒1年目の時、
40代職員に「何すればいい?」と尋ねられ困りました
もし心配事がある場合は
事前に選管へ電話問い合わせをすると
安心です。
おわりに
いかがでしょうか。
今回は投票会場にいる
職員たちの”リアル”をお届けしました。
みなさんも投票時に
職員を見かけたら
内心ビビりながら仕事してるのか…
と観察してみてください。
このブログでは、
- 民間転職のデメリット
- 民間転職の体験談
なども発信していきますので、
ぜひそちらも併せてご覧ください。


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